急に冷え込んできてあわてて冬物を引っ張り出したのだけど、あれ?ネイビーのパンツが見当たらない。夫の服に紛れていないか、見落としてはいないか何度も何度も確認するけど、ない。
クリーニング店で受け取り損ねたのかもと思ったものの、今年の3月末で閉店したクリーニング店にお願いしたのか、その後新しいクリーニング店にお願いしたのかもわからない。
思い切って新しいクリーニング店に電話をした。
私:
すみません、○月○日にクリーニングをお願いした加嶋です。服が一着見当たらなくて、控えがないのですが確認していただけますか?
クリーニング店の女性:
お問合せですね。折り返してよろしいですか?
私:
はい。お願いします。
と、すぐに電話がかかってきた。
クリーニング店の女性:
加嶋さん?初めてご利用いただいた方ですよね。覚えています。たくさん依頼してくださってありがとうございます。確かご主人様が受け取りに来てくださったのが、結構な雨が降っていた日で、お持ち帰りが大変だろうなと思いながらお渡ししたんですよ。控えがないとのことですので、こちらの控えを読み上げますね。
サーモンピンクのニット・・・、ニットのスカートとても素敵な柄でしたね・・・。(という調子で依頼した品を全て読み上げてから)、お探しのネイビーのパンツは承っていないようです。ご記憶とあっていますか?
私:
はい、あっています。おそらく私がどこかにしまい忘れているのだと思います。ご丁寧にありがとうございました。
クリーニング店の女性:
いえいえ、お洋服をお預かりしたときに、とても洋服を大切にされている方だと思ったんですよ。どうぞ、見つかりますように。また、何かありましたらいつでもご連絡くださいね。
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電話を切った後の心地よいこと。
彼女の記憶力もさることながら、観察力のすごさというか、愛を感じてうれしくなった。何店舗かあるクリーニング店で、おそらくオーナーではないと思われる彼女、そのようなマニュアルがあるわけでもないと思う。
で、それから一週間ほど経ち、もう一度クローゼットを確認したら、息子のだと思い込んでいたネイビーのスラックスが私のネイビーのパンツだった^^;;
その後、まだクリーニングに出すものがなく彼女に会えていないが、衣替えをしたのでクリーニングをお願いしにゆこう。面目ないけど。
*カシマトモミ