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入会金は○○時のお支払いでOK!

ある手提げ袋。

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さて、なんの業種の手提げ袋でしょう?

今年度、地区の班長を拝命している。
班の方が亡くなり代表して斎場に御香典を届け、あずかった会葬お礼の入った手提げ袋をみて唖然とした。

引き出物業者さんのものではなく斎場の袋で、「想いを大切にする」というキャッチコピーに続き、どこかでみたようなエピソードと、良きお別れのパートナーでありたいという言葉が並んでいるのだが、なんとも陳腐でしかない。

ちなみに、前出の※印の一文の○○に言葉を埋めると、
「入会金は葬儀時のお支払いでOK!」
まるで、キャッシングやカードローンの案内と見紛うような。
入会金は命と引き換え? あれ、違う。払わなくていいのではなく払うのか??

手提げ袋の中の会葬礼状とお礼の品は、弔ってくださる会葬者へのご遺族の気持ち。人の力の及ばない生き死にの場にこそ、そこはかとなく漂う品格が人々の気持ちを支え救うのではないかと思うのだけど。

品格の欠如。

斎場の方が考えたのか、コンサルタントや広告代理店の提案なのか。大きなお世話かもしれないが、「これは違うんじゃない?」と声にする近しい人や社員はいなかったのだろうか。
それとも、躊躇すら感じられないそれに違和感を覚える私の方がおかしいの?古いの?
企業もまた、人を映す鏡なのか。と思わず考えこんでしまった。

そこに「命」はなく、あるのは「お金」だけ。これに違和感を持たないとしたらなんと貧困なことだろう。尊厳のある暮らしを営む余裕すらない世の中になりつつあるのか。

コロナ禍を過ごして葬儀のあり様ががらりと変わり、家族葬が特別なものではなくなった。人口も減っていく。葬祭業界が変わらざるを得ないところにきてることはわかるし、生きている時に繋がりをつくりにくいこともわかる。
以前から葬儀費用を賄える共済などがあるように備えるというニーズも確かにあると思う。

だけど、命とお金を天秤にかけるのではなく、市場を取り合うのではなく、「この斎場でご縁のあった方たちとお別れをしたい」「あの斎場で大切な人を送りたい」と思っていただけるよう、もっともっと知恵を絞ってはどうだろう。

少し前、大分県立看護科学大学 准教授 樋口 幸さんにお話をうかがった時に、「最期までその人らしく生きぬくことを支援したい」とおっしゃった言葉が心に残っている。もしかすると、この辺りに知恵の絞りどころがあるのではないか。
もやもやを抱えながらそんなことを考えている。

*カシマトモミ

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